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山香温泉「風の郷」設立物語が絵本に 大分県立芸術短大漫画サークルが描く

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 山香温泉「風の郷」(杵築市山香町)を舞台にした絵本『祈りで湧いた奇跡の湯~山香温泉「風の郷」設立物語』が4月4日に発行された。

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 同書は、山香温泉風の郷ができるまでの物語を副市長・興田信一さんの体験を元に大分県立芸術短期大学漫画研究サークルのメンバーが漫画にしたもの。

 山香町には、かつて1万6000人が住んでいたが、現在は人口1万人まで減少した。町内の憩いの場となっている甲野山周辺を発展させるため、ここに温泉や宿泊施設を作りたいというアイデアが出た。源泉探査した結果、3カ所で温泉が出るかもしれないという結果が出た。計画が実行に移され、掘り進めると地下1504メートルのところで温泉が出た。

 ところが、色が茶色く、臭いも強かった。当時担当だった興田さんは別の部署に異動となったが、いい温泉がでるよう近くの又井天満社にお参りを続けた。その結果、いろいろな成分が含まれた県内で一番濃い温泉が湧き出し、2000年7月7日に「風の郷」がオープンした。

 2024年11月から絵本制作を始め、半年かけて絵本が完成した。山鹿温泉有効活用研究会事務局の杉野光さんは、「風の郷の誕生秘話を伝えることで風の郷を知ってもらい、山香町全体の地域活性化に貢献したい」と話す。

 同研究会は2024年7月1日に設立。学術研究者と共に山香温泉の温泉成分を生かした、さまざまな研究活動を行っており、ユーチューブで活動を報告している。

 同書はA5版32ページ。風の郷をはじめ杵築市図書館、杵築市観光協会などで無料配布している。絵本の読み聞かせ動画もユーチューブで配信している。

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