国東市国見町の「アトリエJun」で10月25日、「ナカノモリ芸術祭」が始まった。国東半島の六郷満山の歴史や芸術、文化を発信する「国東半島芸術文化祭」に合わせて開かれている。
初日には、オープニングイベントとして画家の山口正文さんによるギャラリートークを開催。15人が参加した。山口さんは国見町出身で、東京芸術大学大学院美術研究科油絵専攻を修了後、大分を拠点に作品展を開催してきた。生活の中で見えてくる普遍的なものや美しさをテーマに描き続けている。
トークショーでは、今回出品した作品の解説に加え、地元・国見町で制作する理由や「芸術のまち」への思いを語った。最新作「波」では、国東半島の海の荒々しさをキャンバスいっぱいに表現しており、完成までに時間を要したという。
実行委員会の秋本順子さんは「国見町に芸術村をつくりたいという思いに共感し、30年かけて森を育ててきた。芸術祭を通じて、ものづくりの仲間を広げ、訪れた人々と新しい暮らし方をつくっていきたい」と話す。
開催時間は11時~17時(最終入場は16時30分)。入場無料。11月23日まで開催(10月31日、11月1日~7日、14日は休み)。山口さんの作品展示は10月30日まで。