杵築市商工会が販売するクラフトコーラ「城下町コーラ」が、6月27日に同市のふるさと納税返礼品に登録された。
昨年4月から市内の飲食店やオンラインショップなどで提供・販売している同商品。開発の中心を担ったのは、杵築市内で「つきの薬局」を営む薬剤師の小路晃平さん。滋賀県出身で、結婚を機に杵築市へ移住。地域の魅力を広く伝えたいとの思いから開発に着手し、杵築市商工会協力の下、およそ2年かけて商品化を実現した。
城下町コーラは、杵築市産のミカン、レモン、カボスに加え、山浦地区で採れたヨモギ、ドクダミ、カキドオシ、トチュウ葉のハーブ4種とスパイス6種を使用。漢方の手法を応用し、煎じて調合することで、「飲みやすさと独特の風味を両立させた」という。
クラフトコーラの起源が薬剤師の調合飲料とされることに着目し、小路さんは「子どもにも楽しめる漢方飲料」を目指して試作を開始。「お薬教室」の一環で、参加したとして子どもと共に改良を重ねた。2023年10月に市内で開催された「観月祭」では、市民約300人に試飲してもらい、その意見を基に最終レシピを決定。パッケージデザインは杵築出身のクリエーターが担当した。
商品は200ミリリットル入りの5倍希釈タイプで、炭酸水などで割ると約1リットル分のコーラが作れる。価格は1,980円。売り上げの一部は杵築のまちづくりに充てられる。