大学を1年で中退し猟師となった若手ハンター麗葉(うるは)さんが5月26日、杵築高校(杵築市本庄)の地域密着型探究学習「志四海(ししかい)2.0プロジェクト」で登壇した。
同校は、本年度より2年生を対象にした地域密着型探究学習「志四海(ししかい)2.0プロジェクト」を始めた。
「志四海」とは、同校OBで元外務大臣・重光葵の言葉「四方の海をも超える大きな志を持て」に由来。グローバルな視野を持ちつつ、地域に根ざして生きる人材の育成を目指し、プロジェクト名にその精神を託した。
足立史歩校長は「社会やビジネス環境が予測困難で変化が激しい時代に必要なのは、課題を自分で見つけ、仲間と共に動き、社会に働きかける力。志四海2.0は、その力を地域で育むプロジェクト」と紹介する。「杵築を愛し、杵築高校に縁ある人々が講師・支援者として運営に携わり、専門性や人生経験を惜しみなく提供するとともに生徒を育てていく」とも。
麗葉さんは、生徒たちに「最初から山の頂上を目指すのではない。人との出会いや経験のなかで、自分の道がみえてくる」と語りかけた。
生徒から「自然に囲まれて生活する大事さを知った」「人との出会いで人生が変わる」「志を持つことの意味が分かった」などの声が聞かれた。