大分県姫島村で7月1日、村として初めて地域おこし協力隊員が着任した。大分市出身の神戸菜緒(かんどう・なお)さん(27)は島の観光振興や移住促進に取り組むため、関東から移住。姫島の自然や暮らしの魅力を発信する活動に取り組んでいる。
姫島村は、古事記や日本書紀にも記される伝承が残る離島で、「姫島七不思議」や国選択無形民俗文化財に指定される「姫島盆踊り」など、豊かな文化遺産がある。2023年12月には、約40年にわたり村政を担った藤本昭夫前村長の退任に伴い、大海靖治村長が就任。村としての新たな一歩として、地域おこし協力隊制度の導入を決めた。
神戸さんは、専門学校進学を機に関東へ移住し、埼玉県内で会社員として勤務していた。地域おこし協力隊の存在を知ったことをきっかけに、「地元・大分に戻り、地域に関わる仕事がしたい」と考え応募。6月末に姫島村に移住した。
活動拠点は一般社団法人「姫島エコツーリズム」。姫島村企画振興課に所属しながら、体験型観光コンテンツの企画・開発や観光情報の発信、移住体験プログラムの運営などを担当している。
神戸さんは「姫島には自然がたくさんある。島のくらし・島の魅力をたくさん発信していきたい」と意欲を見せる。任期は3年。